刑事事件

あなたも狙われるかも!?実際にあった痴漢のでっち上げ事件

あなたも狙われるかも!?実際にあった痴漢のでっち上げ事件

満員電車で痴漢されたことを装い、金銭を要求するという事件が実際にありました。

どのようにしてそのようなでっち上げがなされたのか、そのようなでっち上げや冤罪から逃れるためには、どのようにしたらいいのかなど、実際の事例をベースにして、以下解説していきます。

1.痴漢のでっち上げ事件の事例

・いつもの満員電車のいつもの通勤途中に痴漢扱いされたAさん

Aさんは、いつもの満員電車で席に座れずにドア近くで立っていたところ、隣に立っていた女性Bさんから痴漢をされたと訴えられ、交際中の男性Cさんが目撃者として同行し、駅長室に連れていかれました。

しかし、Aさんは、女性Bさんの体を触ったりしたわけでもなく、電車の揺れによって体に触れたりしたわけでもなかったため、痴漢などしていないと必死に弁明しました。

しかし、Aさんは、そのまま駅長室に連れていかれ、そのまま逮捕されてしまいました。

Aさんは、その後の捜査で、自分が痴漢をしていないことを警察官に説明し、Bさんがでっち上げであることを自供したため、Aさんは、その後釈放されました。

2.痴漢をでっちあげた場合に成立する犯罪

女性Bは、このような痴漢のでっちあげを計画したのは、自分ではなく、交際中の男性Cによって命じられたものであることを、警察官に打ち明けたのです。

男性Cは、女性Bの自供によって、逮捕されてしまいました。

男性Cは、女性Bに対して、お金を持ってそうな男性の近くに立ち、痴漢をされたと周囲にアピールするよう指示し、隙あらば金銭を巻き上げるという計画を立てていました。

男性Cは、自分が目撃者となることで、仮にターゲットが犯行を認めなかったとしても、客観的な目撃者の供述があるため、ターゲットの供述は信用されずに、刑事処分を免れるために示談を持ちかけてくるだろうと周到な計画のもとで、でっちあげを実行したのでした。

このような場合に、女性Bと男性Cには、どのような犯罪が成立するのでしょうか?

相手に刑事処分などを受けさせる目的で嘘の申告などをした場合には、虚偽告訴罪(刑法172条)が成立するとされています。

この男性Cは、その後虚偽告訴罪で起訴され、有罪判決を受けています。

3.痴漢をでっちあげられないように防御する方法

Aさんは、幸運にも釈放され、でっち上げであることが証明できましたが、痴漢のでっち上げや冤罪を証明するのは、なかなか難しいのが実情だと思います。

今回の事件では、女性Bが自供したことで事件が発覚しましたが、そのようなことがなければ、Aさんの方が有罪判決を受けていたかもしれません。

目撃者という当事者以外の人の証言は一般的に信用性が高いため、このような犯行を実行された場合には、でっち上げであることを積極的に証明することは困難でしょう。

このようなでっち上げを防止するためには、そもそも女性の近くに立たないことが一番であるとして言いようがありません。

4.満員電車に乗った際に気を付けるべきこと

とはいっても、混雑した車内では、女性の近くに立たないということは気を付けたとしてもできないこともあるでしょう。

日頃から最低限気を付けておくべきこととして、万一痴漢であると疑われた場合に、自分が痴漢行為のできない状況にあることを客観的に説明できるようにしておく必要があると思います。

よく行われているのが、両手でつり革につかまるバンザイスタイルと呼ばれるものがありますが、そのような体勢を取っていれば、少なくとも手で女性の体を触っていないと主張することが可能かもしれません。

また、そのような体勢が取れないような場合には、片手で鞄を持ち、もう一方はつり革につかまっていたため、両手がふさがっていたことや、女性との位置関係などから鞄を持っている手では痴漢行為をすることは不可能だったなど、自分の状況と女性との位置関係を記憶しておき、自分が痴漢行為をできなかったことをいつでも説明できるように、日頃から意識しておく必要があるかもしれません。

ただ、その場合でも、自分がそのような体勢にあって客観的に痴漢行為ができなかった状況にあったと後日警察署で証明することは難しいので、ただ記憶しておくだけではなく、状況によっては、現場で痴漢の被害者の方や周囲にアピールしておくことが効果的な場合もあるかもしれません。

5.まとめ

泉総合法律事務所では、これまでに数多くの痴漢事件を担当し、解決させてきました。

その中で培われた実績や経験値、キャリアには絶対の自信がありますので、万一、身近に痴漢の冤罪やでっちあげ被害に遭われた方がいる場合には、是非とも当事務所にご相談ください。

一人ひとりのお悩みに合った適切な解決方法をご提案いたします。

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